会社創立記念式典の式次第や挨拶の文例を解説

会社創立記念式典について

創立記念式典とは

会社創立後、10周年、20周年と節目の年を迎えた際に催します。

お世話になった取引先関係者などを招き、ここまで会社を運営できたことへの感謝の気持ちを伝えるとともに、今後の協力もお願いしましょう。

当日までの準備について

部署ごとに招待者をリストアップし、役員・社長に相談して招待客を決定します。

続いて、会場を手配します。会場の規模は、式典の招待客の人数によりますが、交通の便の良い場所を選ぶように心がけます。会場決定後、招待状を作成、発送します。

案内状の文例について

☆案内状の文例・1

1枚目:挨拶と祝典の趣旨

拝啓

〇〇の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、お陰様で小社は来る〇月○日に△△を催すことと相なりました。

これもひとえに皆様方のご支援、ご配慮の賜物と深く感謝しております。

つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして、記念祝典を催したいと存じます。

ご繁忙の折から誠に恐れ入りますが、何とぞご光来の栄を賜りますようお願い申し上げます。まずは、略儀ながら書中をもってご案内申し上げます。

敬白

平成〇年〇月○日

株式会社 □□□□

代表取締役 山田 太郎

☆案内状の文例・2

2枚目:日時と会場地図

日時 平成〇年〇月○日(〇曜日):〇〇時~〇〇時

※〇時~〇時 式典

〇時~〇時 披露パーティ

会場 △△ホテル「〇〇の間」

:○○市〇〇区○○町〇-〇-〇

TEL 012-345-6789

なお、誠に恐縮ながらご出欠のほどを、〇月○日までに同封のはがきにてお知らせくださいますよう、お願い申し上げます。

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司会者のマナーについて

◎会社の行事はPRの一つと考える

来賓を招いての行事やイベントは、いってみれば大事なPRの機会であるということだ。司会者は、チャンスあるごとに自分の会社の業務内容や歴史、業績をはさむように工夫してみるといいのではないか。

このような行事やイベントでは、口を大きく開けてしっかりと発音しながら、会社名、商品名を伝える。これが大切な仕事なのである。とりわけ、会社名は、略称になれていて、つい正式名称をはしょりがちになる。しかし、ここでは、あくまでも正式名称を使うこと。

来賓を紹介するときも、相手の会社名はあくまでも正式名称で読み上げる。省略は、失礼にあたるのだ。

難しい読みは、あらかじめ確かめておいて、きちんと伝えるようにしたい。

◎出席者名簿のチェックをする

会社行事を依頼されたら、司会者は、出席者の名簿を確認しよう。

名簿をきちんと頭に入れ、読み間違いのないようにフリガナもつけよう。自分の会社の上司はもとより、大事な来賓客の名前を読み間違えなどしてしまったら、一大事である。その後のビジネスに影響しないとも限らない。

不安な名前は、上司や担当者に聞いて、進行表や名簿にメモしておくことだ。また、肩書や先方の会社概要も、来賓を紹介するときに必要かもしれないので、確認しておきたい。実際にしゃべらない相手についても、場合によっては、チェックする。あとでお礼をいうときなどに役に立つことがあるのだ。

司会を引き受けたら、何事も知ることが任務のはじまりと心得て、司会の役にのぞもう。

◎来賓には前もって挨拶をしておく

司会の準備が終了したら、開会を待つのみ。そこで余裕があれば、会の運営責任者に了解をとり、出席者を入り口で出迎えてみよう。

場合によっては、上司に司会者であることを紹介していただきながら、来賓や役員の方にあいさつする。「○○様、本日は、ごあいさつを頂戴することになっております。どうぞよろしくお願いいたします」と声をかけておこう。

大きなイベントだと、顔を知らない方も大勢見えることとなる。あいさつを交わしておくことで、余裕が生まれる。もっとも○○様と声をかけたとき、名前を呼び間違っては台無しだ。名前は事前のチェックで確認すること。どうしてもわからない場合は、「失礼ですが、○○様とお呼びしてよろしいでしょうか」と尋ねてみるのもいいだろう。

◎自社社長に敬語は使わない

来賓を招いた行事で間違いやすいのが、自社社長の呼び方である。紹介するとき「では、代表取締役社長の○○様より、あいさつを」といってはいけない。そのときには「代表取締役社長である○○よりあいさつを申し上げます」というのが常識である。

敬語は使いたくなるものであるが、自分の会社の社長は身内なのであるから、たとえ上司であっても「様」はつけない。もし、「様」をつけてしまったら、会社の品位が疑われるだけだ。

しかし、緊張していると、ついうっかり、という場合がけっこうある。こればかりは、注意して失敗しないように気をつけるのみだ。後で指摘されたのでは、後の祭り、どうしようもないのである。

式次第(社長の挨拶や祝辞など)について

1.開会の言葉・社歌斉唱

予定時間どおりに開会を告げ、社員が社歌を斉唱する。

司会者の言葉:全員、起立願います。
ただいまより、株式会社〇〇物産五十周年記念式典を執り行います。まず最初に全員で社歌を斉唱いたします。

☆社歌の斉唱後、司会者が率先して拍手を促す。

全員、着席ください。

2.社長・役員の挨拶

社長・役員から会社の経営方針について述べてもらう。

司会者の言葉:次に、〇〇社長よりあいさつがあります。

☆社長の後、役員を紹介してあいさつがある

3.各部門の活動発表

各部門の責任者が活動計画を発表する。

司会者の言葉:続いて、本年度の経営方針に基づいた具体的な活動計画について、各部門の責任者より発表していただきます。

それではまず営業本部の〇〇部長よりお願いいたします。

☆準に各部門の責任者を指名していく

本日は、全国の各支店・営業所からお集まりいただいていますので、各地の活動状況を報告していただきます。

はじめに大阪支店、〇〇支店長、お願いいたします。

☆こちらも順次、各地の発表者を指名

以上、本年度の活動報告をしていただきました。

4.優秀社員の表彰式

人事部長より表彰内容と表彰者が発表され、壇上に上がって社長から表彰を受ける。

司会者の言葉:それでは、これより表彰式に移りたいと思います。今回表彰される方々は、成績優秀社員五名です。昨年、各部門に設けた活動目標に対し、とくに成績のすぐれていた方々です。

人事部の〇〇部長より表彰内容と表彰社員の方々を、発表していただきますので壇上にお進みください。社長より表彰状と記念品が贈られます。

それでは〇〇部長、お願いいたします。

☆表彰者が壇上で表彰状と記念品が贈られる。司会者は率先して拍手する。

受賞された皆様、おめでとうございます。受賞者の方は席へお戻りください。

☆ここでもう一度拍手を促す

以上で表彰式を終わります。受賞された皆さんを見習い、私どももいっそうの努力を重ねたいと思います。

5.来賓の祝辞&祝電

通常二名程度の祝辞が一般的。祝電がある場合は来賓の祝辞の後に披露する。

司会者の言葉:続きまして、日ごろ、多大なご尽力とご協力をたまわっております来賓の皆様より、ご祝辞をいただきたいと存じます。

はじめに、○○株式会社の〇〇社長にお願いいたします。

〇〇社長、よろしくお願いいたします。

☆盛大な拍手を促す

6.閉会の挨拶

閉会のあいさつは謝辞として役員が述べる。

司会者の言葉:あたたかなお言葉、ありがとうございました。

最後に、〇〇副社長に閉会のあいさつをお願いいたします。

☆副社長のあいさつがすんだら

以上をもちまして、五〇周年記念式典を終了いたします。

社長からの挨拶の文例について

ポイント:周年にあたっての記念事業や、特別企画、記念商品の発売などがあれば、あいさつの中でさりげなくPRします。

本日はなにかとご多用のところご光臨いただき、まことにありがとうございます。

私ども〇〇運送は、明治〇年の創業以来、関東一円の流通の一翼を担い、発展してまいりました。これもひとえに関係各位のお力添えのおかげと、心より感謝いたしております。

当社では、このたび、創業100周年記念事業といたしまして、「NPOラーニング奨学金制度」を発足させました。これは、私どもが提携するNPOに参加する学生スタッフに対し、活動費を支給するものです。微力ながら社会貢献に寄与することで、今までの100年への感謝をあらわすとともに、今後の100年に向けての夢のある投資にしたいと考えております。伝統に甘んじることなく、私どもは今後も全社員一丸となって積極的なチャレンジを続けていく所存です。どうぞ皆様には今後とも一層のご指導をよろしくお願い申し上げます。

主催者側からの乾杯の挨拶の文例について

各三商事株式会社、取締役副社長の藤井高広でございます。

ご来賓の皆様には、平素より多岐にわたるご支援をたまわり、まことにありがとうございます。また、本日は弊社創立五十周年記念式典に多数ご来場いただき、重ねてお礼申し上げます。

創立以来の五十年間を振り返ってみますれば、オイルショックあり、ドル高・ドル安、バブルありと、さまざまな波がございました。その波を泳ぎきり、今日のこの日を迎えられましたのは、本日ご来賓の方々のご支援あってのことと、心より感謝いたしております。

五十周年を迎えた今日は、我が社の振り出しの日でもあります。さらなる発展へと向かう、小さな一歩を踏み出しました私どもに、今後ともよりいっそうのご鞭撻をたまわりますよう、あらためてお願い申し上げます。

ではここで、乾杯に移らせていただきます。角三商事創立五十周年を祝い、ご来賓の皆様のご清栄とご繁栄を心から祈念いたしまして、

「乾杯」

ありがとうございました。

「司会進行のコツと実例集」より

「スピーチあいさつ実例大事典」より

「乾杯・献杯・中締め 実例事典」より

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